Iceland #14



Iceland 7日目その②。

1号線から、Kerlingardalsvegurという道に右折しました。この先に、今日のキャンプ場、Þakgilがあります。


Icelandのキャンプ場を選ぶにあたって、Þakgilはとにかく素晴らしいという情報を得ていました。その期待は高まり、ここへ行くために、四駆をレンタルしたといっても過言ではありません(P談)。


想像以上にでこぼことした道のり。確かにこれは四駆のほうが良さそうです(キャンプ場には四駆以外の車もちらほらありましたが)。
1号線から大体14㎞くらいの場所なのですが、もっとずっと遠くまで来たような気がします。
Iceland南エリアの1号線の交通量が多いのに、ここには他の車もなく。異世界に迷い込んだような気持ち。



ここはKatla Geoparkと呼ばれる自然公園の中。大地を薄く覆う草や苔が柔らかそう。


私たちの携帯に電波も届かなくなったころ、Þakgilに到着しました。
キャンプ場では、小さな鶺鴒がお出迎え。つかず離れずの距離感で、ずっとそばにいます。


Þakgilは、山と山の間にひょっこりと存在していて、静かな場所でした。東の灯台に行ったときのように、キーンとなるくらい静かというのではないけれど、心が静かになるような。

14時頃のこの時点ではまだお客さんも少なく。
どこに停めても良いような広さがあったので、テーブルがある近くに陣取ってみました。テーブルと椅子がある場所は、基本的にどのキャンプ場でも人気があります。


目の前には、小さなせせらぎが流れています。崖部分と、車の間あたり。


建物中央に見える小さな建物にスタッフさんがいて、そちらでキャンプ場の費用を精算しました(カードok)。

左側の少し大きめの建物に、シャワー、トイレ(清潔で、山奥というのが信じられない)、流しもあって、お湯もしっかり出ます。


到着してすぐに、奥にある滝を見に行ってみました。


この小さな滝には妖精が暮らしていそう。透き通った青い滝壺に、思わず手を浸してみると、思った通りの冷たさでした。



Þakgilにもトレッキングコースがいくつかあり、その中で一番短い1時間程度のコースを歩いてみるつもりでした(短いコースを狙いがちな私)。
ところがそのトレッキングコースを確認するにはネットの環境が必要で、電波が届かないため、コースの確認ができないという大きなミスをしてしまいました。予めダウンロードしておくべきでした…。

とりあえず、人が登っている後をついて(といっても遠くに点のように見える)、とんでもない崖をのぼり。ここ登るの?道ではなく、崖についた傷跡なのでは?という草の生えた壁を歩きました。花もところどころにあってかわいかったけど、でもどうにも高さが怖い!!怖すぎて写真も撮れない。前日の雨もあってぬかるみ付きの道を辿って上へ、上へ。

自分を鼓舞しながら登り切ると、見晴らしがよくて、少し心が晴れる。
でもその先には、これ、1時間で戻ってこれる気がしない、という道が遠くまで続いていました。


進もうか、どうしようか…。

コースのわかっていない私たちは、結局その先に進むことは諦めたのでした。
と書くとすごいところまで来たようにも思えますが、実際にはすぐ下にキャンプ場(かなり遠いけど)は見えているので、こんな近くで何を言っているのか!という距離におります。

諦めたのはいいけど、今来た道を戻るのも怖くなってしまって途方にくれていると。鳥がこっちを向いて見ていました。励ましてくれたのか、少しだけほのぼの。


そして、ここ、よく見てみると足元にバギー(悪路でもぐいぐい進んできそうな乗り物)のタイヤの跡がある!と気づいて。

バギーの道を辿れば歩きやすいのでは、とひらめいてその道を探し、無事ふもとに降りることができました。途中でちょっとした川を渡ることにはなったけれど。Icelandに本気でトレッキングに来る人は、川を渡るのは想定内なんだろうな(そういうコースがあちらこちらにある)。ちょっとキャンプしよう程度の私たちは、小さな川でも大騒ぎ。
山登り歴10年くらいありそうな本格的な装備だけある、素人なのでした。


すっかり安心して、きのこにも目が行くようになりました。

この崖を登って山の裏側を回ってキャンプ場に戻るコース(と勝手に命名)は、体力のない私で40分くらいかかったのかなと思います。


帰国したあとにトレッキングコースをあらためて確認したのですが、氷河の方へ行くルートもあって、楽しそうでした。




トレッキングのコースには、色が塗られた棒が道しるべとして刺さってて、私たちは最初青い色だけのコースを進んで、途中でバギーの道へ逸れ、最後はこの↑の青とピンクの色がついた棒の道を辿ってキャンプ場に戻りました。
この棒が、本当に信じられないところにささっているんです。山登りに慣れている人には、きっとちっとも怖くないのかも。

そして、この時は穏やかな天気だったのであまり心配していなかったのですが、夕方から風が強くなり、夜には嵐が訪れたのです。もしも、先に進んで天気が荒れていたらと思うと、すっかり怖くなったのでした。

いつかまた来れたなら、そのときは、天候やコースの確認など事前準備をしっかりしよう。Icelandでは、たまにyour own liskと書いてある場所があって、その先に進むのは自分の能力を自分で考えないといけません。
運動苦手な私でも、歩きたくなるような景色の端っこを見ることができました。あの先の道に進んだら、どうだったのかな、とずっと思い返しています。その先から楽だったのに、という答え合わせをいつかできたらいいな。

つづく